2014年9月27日土曜日

猫の目のように経営者が変わっても観光資源がよけりゃ大丈夫 - 京急猪苗代リゾートホテル・スキー場(グランドサンピア猪苗代リゾートホテル&スキー場)(福島県)

平成2年12月24日滑走

まるで、リゾート産業の栄枯盛衰を垣間見ているような気がしました。
ここは、首都圏に営業基盤を持つ、私鉄大手の京浜急行が開発しました。

主力の営業路線は、品川から東京湾岸を経て三浦半島まで伸びています。
このため海のイメージが強くて、系列の観音崎リゾートホテルも有名です。

こう言った民鉄は、運輸収入を高める目的で周辺地域の開発も担う分けです。
不動産やら観光やら要素はいろいろありますが、その土地柄こそ重要でしょう。

そこで、福島の猪苗代町まで京浜急行が出向くリゾート開発は何が目的だったのか。
まるで飛び地に打って出るようなもので、経営基盤に派生した収益は出て来ません。

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現在のスキー場HP写真

かつて、東武鉄道は延伸する会津地方のたかつえスキーリゾートに投資していました。
未だに私鉄唯一のスキー夜行列車も運行していますし、関連性は簡単に分かります。

多分、関連会社に京急観光があり、当時のスキーブームは見逃せなかったのでしょう。
三浦半島の開発も今後大きな発展は見込めないし、指をくわえているだけなのか。

城ヶ島や三崎のマグロではたかが知れておりましょうし、儲けは確実のスキーです。
バス会社も抱えているから、旅行企画としてスキーツアーも大々的に売り込めるはず。

高速道も、郡山から磐梯猪苗代高原ICまで延ばされる予定で建設も始まっていました。
アクセスもよくなるし、スキーブームも絶頂期でオープンすれば必ず成功するはずです

こうして、猪苗代に格好の土地を見出して、このリゾートが開発されたと思うのですよ。
後年、昭和62年にはリゾート法によって”会津フレッシュリゾート構想”も誕生しました。

先見の明なのか、政府の意向を事前に察知していたのかは、今では分かりません。
でも、自治体も地域振興は喜んで受け入れたのだし、自然の成り行きだと感じました。

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さて、ここへはホテルにも泊まらず、貧乏スキーヤーが滑りに行っただけの話しです。
バブル景気の優雅な時期とは言え、せこく滑走していたら猛吹雪に見舞われました。

まるでホワイトアウトのような光景で視界が全く開けず、リフトに乗る気もなくなります。
このため、ゴンドラへは休憩同然で、滑走の英気を養うために乗ったようなものでした。

と言うわけで、このスキー場は、経営権の譲渡が二回も行われた波乱のゲレンデです。
平成15年にはセラヴィリゾートへ、今年は南洋ビルサービスへ運営者が変わりました。

それでも、ホテルの評価は軒並みに高くて、旅行サイトを見ると、四つ星+で驚きです。
ホームページを見ても分かりますが、晴れると頂上駅から猪苗代湖が眺められます。

この景観は、海の見えるスキー場と肩を並べてすばらしく、見られなかったのが悔しい。
これも磐梯山周辺の国立公園という観光資源の賜物でしょうし、これがあるからこそ、運営者がころころ変わったにせよ、このゲレンデは生き残っていくのであろうなと思うのでした。


おまけ:
駐車券
京浜急行の路線
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