2015年6月8日月曜日

スキーで商売できない時期は、尾瀬に向かう乗り合いタクシーの運転手 - 鳩待峠~尾瀬湿原(群馬県)

尾瀬湿原の池塘に映し出された逆さ燧ケ岳

鳩待峠に着いてみたら、一本早い、戸倉に降りるバスの時間を過ぎていました。
本当は、朝九時半の発車に間に合わせて、至仏山荘を出発していたのです。

ところが、スイスイ歩けてしまって、目的よりかなり早めに着いてしまいました。
ただ、麓へ降りる乗客待ちの最後の乗り合いタクシーが、停車しております。

こうして、空車にしたくなかった運転手さんの計らいで、乗せてもらいました。
こんな帰り話を先にしたのも、往路のとんでもない経験があったからです。

前日は、早朝の始発となる四時四十分の乗り合いタクシーに乗り込めました。
朝の冷え込みが、季節にしては厳しくて、氷点下を割り込んでいたほどです。

このため、標高のある峠から、尾瀬の湿原へ下る桟道が、豹変しました。
見た目は木目だけで分からないのですが、表面が凍ってシャーベット状でした。

ツルツルと滑り出すのが恐ろしいし、桟道も斜めに傾いていてズルズル滑ります。
登山靴は硬い靴底のソールなので、歩けばまるでスキー滑走のようでした。

こうして、恐る恐る歩いても、すってんころりんで幾度も転んでしまいました。
これに懲りたせいもあって、翌日の帰り道は、とても慎重になってしまったのです。

朝もやから浮かぶ至仏山と水芭蕉

所要時間を五割増しにしたのですが、打って変わって桟道は乾いております。
つまり、この顛末がきっかけで、空車待ちタクシーに滑り込んだ背景だったのでした。

それで、この運転手さんとのお喋りが、スキー場にまつわるり話題になりました。
何でも、この乗り合いタクシーの運転手から、冬場はスキーの仕事へ切り替わるとか。

尾瀬岩倉スキー場で働くのだそうですが、実家は旅館を営んでいると聞きました。
スキーのレンタル業も、シーズン中には繁盛するようで、商売が手広い印象でした。

やはり、夏から秋は尾瀬観光で一稼ぎしたら、冬はスキーの本業にいそしむのです。
最近は、スキー・ボード客が増え初めて来て、レンタルも上向いているそうです。

どうやら、片品村のスキー場にも、ビジネスの落ち込みに歯止めがかかったみたい。
サバイバルできたスキー場も話題になりましたが、特に片品高原が輝いております。

ビジターセンターは、ぬいぐるみ君が歓迎

ファミリー向けに特化して、ミッフィーのキャラクターを採用したのも、アイデアの勝負。
そして、国体コースのある岩倉スキー場が、やはり地区一番のゲレンデには違いない。

そんなゲレンデの話題をする内に、戸倉の第一駐車場へは、あっという間でした。
豪雪地帯の片品村ですから、天の配剤たる雪が、尾瀬もゲレンデも生んだのでしょう。

というわけで、往路の乗り合いタクシーの運転手さんが話していたのですが、怪我人の救助でヘリコプターが二回出動したそうで、多分、アイスバーン化した桟道で転倒して、骨折したお客さんがいたのだと思われて、ミズバショウの季節は、尾瀬においては、まだ春が浅いのだと転んだ腰をさすりつつ、実感するのでした。


おまけ:
ミズバショウとリュウキンカ
山桜に蜜をとる蜂
ショウジョウバカマ、見つけるのが難しい
乗車券、クリックで拡大します



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