2016年2月27日土曜日

マックアースの一ノ本社長の話を聞いて、俺はサラリーマンの出稼ぎ人生なんだと思った - カンブリア宮殿(テレビ東京放映(2月25日))

 
私は、北海道で生まれて、大学を卒業するまでそこに住んでいました。
まあ、小樽の小さな大学を卒業しても、地元に就職先は限られています。

せいぜい、地方の金融機関、電力会社、ガス会社、公務員でしょうか。
道産子は本州を内地っていうくらい、開拓の後発地ですから産業が乏しい。

農業や漁業には目もくれず、若い頃は、ついつい夢を持ちたくなるものです。
しかも、小さいながら国立大学でしたから、本州で活躍する諸先輩もいます。

こうして、自分も雄飛を夢見て、東京まで出てきてサラリーマンになりました。
それで、どうだったのかというと、まず気候や生活習慣の違いに面食らいます。

これに慣れるのが一所懸命で、慣れれば後は惰性ですが、故郷が恋しくなる。
そして、雪国の出身ですから、楽しんでいたスキーを再開したくもなりました。

小樽といえば天狗山スキー場もありますし、大学ではスキーが必修でした。
校舎の裏山がゲレンデになっていて、スキー授業に出ないと卒業できません。

しかも、下宿はスキー場のすぐ真下にありまして、滑るには不自由しないのです。
こんな学生時代の生い立ちのせいか、東京に来てから、雪に遊びたくなります。

こうして、東京で本格的に滑り始めて、三十年以上が経過してしまいました。
そして、自分はサラリーマンになって出稼ぎに来たんだろうなって、今、思います。

そして、ふとそんなことを、TV番組”カンブリア宮殿”が思い出させてくれました。
正式には、日経スペシャル カンブリア宮殿 〜村上龍の経済トークライブ〜。

ずいぶんと長いタイトルですが、企業経営者の生のトークが聞けて、面白い。
毎週欠かさず見てきましたが、今回は、マックアースの一ノ本さんなのです。

現座、スキー場の運営再生ビジネスでは、順風満帆といったところでしょうか。
休廃止になりそうなゲレンデを、すんでに救い出して運営を続けさせています。

自分も、こういったゲレンデについては、折に触れてブログで紹介してきました。
それで、自分も出稼ぎだったんじゃないかという触発は、次のトークからでした。
  
ナレーター:
スキー場があるからこそ、生活ができ、家族が一緒に暮らすことができる。
一ノ本のスキー場への恩返し、
それは雪国の人々の暮らしを守ることでもある。

一ノ本:
スキー場経営って町づくりなんですよ。
スキー場が繁盛して初めてそこに雇用が生まれ、人の流れができるんで、
やっぱりそこに人が住み続けてもらえるような形にして行かないと、
やる意味が無いと思うんで。

村上:
スキー業界で有名なのは、プリンスとか東急系とか、大体この二つですよね。
黒字を維持できそうなところは、こういう大手は手放さないんですよね。

一ノ本:
まあ、そうですね。

村上:
(一方) マックアースがそこを買い取ったり、運営委託するのは、
ここが儲かるからって言うのと違うような気がするんですけど。

一ノ本
確かに、経営の行き詰ったところをお受けしたのは、かなりありますよ。
(それで)何でそういうところをやるかって言う話なんですけど、

スキー場を閉めちゃうと、もうその地域自体が崩壊しちゃうんですよね。
存続できなくなっちゃう。
そこの人たちって、かつては夏は農業をしてて冬は出稼ぎに出ていたんですよ。

スキー場を作ることで、出稼ぎ生活に終止符を打って、通年を通してそこでお仕事ができるって、まあ、リフトの会社に勤めたりとか、自分で民宿を始めたり、それを旅館にしたりとか。

家の親父もまさしく、スキー場ができるということで山小屋を作って、その前は、やっぱり出稼ぎに行っていたんですよ。

なので、日本のスキー場が立地している所は、ほとんどが出稼ぎ地帯なんですよ。

小池:
複雑なんですね、スキー場の成り立ちって。
  
まあ、自分的にはスキービジネスに興味を持って、ブログに投稿して来ました。
特にバブル景気の時代は、リゾートも林立しましたが、いまや風前の灯です。

だからこそ、当時を滑った思い出と、現在までの変遷を書き残しておきたい。
こうして、こういった趣旨に絞りこんだ投稿は、次のような記事になります。
  
現地でかつての運営会​社を口にするのはタブ​ーみたい - メープルヒルリゾート​スキー場 (栃木県)

猫の目のように経営者が変わっても観光資源がよけりゃ大丈夫 - 京急猪苗代リゾートホテル・スキー場(グランドサンピア猪苗代リゾートホテル&スキー場)(福島県)

居抜きでリゾートを引き継いだ、ババア経営者のホテルチェーンはすごいぞ -  妙高パインバレースキー場(新潟県・上越)

ホームページを見ても、旧六日町ミナミスキー場って、わざわざ出すほどの知られたゲレンデ - 六日町スキーリゾート(新潟県・中越)

行け行けドンドンの開発投資は戦略暴走だったのか - 小海リエックス・スキーバレースキー場 (長野県)

四全総の行け行けリゾート開発 - オニコウベスキー場 (宮城県)

給料未払いの挙句、代表が失踪するなんて推理ドラマの筋書みたい - 神立高原スキー場(新潟県)

バルブ屋がバブルで作​ってガキ相手に一商売​を企んだ波乱・・・ - キッツメドウズ大泉・​清里スキー場(サンメ​ドウズ清里スキー場) (山梨県)

東京都湯沢町と揶揄された頃の摩天楼ビクトリアタワーを思い出した - 岩原スキー場(新潟県)
 
 (タイトルをクリックすると投稿記事を読むことができます。)
  
というわけで、一ノ本さんの発言は、雪国育ちの自分にとっても頷かざるを得ないものがあったのですが、ただひとつ、ニューヨークは一日だけをオプショナルツアーとしてスキーに出かけることはできない、みたいに発言した点は間違いのはずで、ちゃんと三時間以内で行けるスキー場もあるので、その点での情報精査については、自分のほうが上だと、ちょっと得意になったりもしたのでした。


おまけ:
ニューヨークから三時間以内のスキー場の投稿はココ;
名前をパクれば本家のご威光にあやかったのか有名になった - ハンターマウンテン・スキーボウル塩原スキー場(栃木県)

マックアースさん関連を紹介した投稿はココ;
スキー歴史遺産として登録して当たり前の一世紀 - 国設沼尻スキー場 (福島県)

簗場ってどこで魚取りをしていたんだろう - ヤナバスキー場(ヤナバスノーアンドグリーンパーク)(長野県)

雪とは全く無縁のシンガポール・チャンギ空港で投稿中だが、バンコクで雪が降る!?


小樽天狗山スキー場の投稿はココ;
憲法裁判の佐藤さん - 小樽天狗山スキー場 (北海道・道央)


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