2016年3月13日日曜日

道中、旧国鉄の鉄道ローカル支線に思いを寄せながらも、目指すはスキーリゾート?と標榜するゲレンデ - 二王寺スキーリゾート・ニノックス(その一)(新潟県・下越)

平成6年2月12日滑走

三川・温泉スキー場を早めに切り上げて、ニノックスのゲレンデを目指そうとしました。
それで、まっぷるのロードマップとにらめっこしながら、手っ取り早い近道を探します。

すると、スキー場の入り口から北上する県道14号線が新発田市に通じております。
辺鄙な山間部を抜けていくのに、道路番号が意外に若いので、おかしな感じでした。

それでも、冬季ですから、三桁台の県道は閉鎖されたり、結構、リスクを伴います。
十番台の道路ですし、道路事情も良いと判断して、早速、車を運転し始めました。

続けて、途中から202号線という三桁県道にそれて、ニノックスに無事到着ですよ。
そんな道中だったのですが、14号線という若い番号だけが、記憶の穴に残りました。

いやはや、ニノックスのゲレンデを書く中、この道路に関わる記憶が蘇ってきました。
通過した頃の平成六年なんて、調べようにも、図書館へせいぜい出かけるしかない。

今はネットの情報検索が充実しており、自宅に百科事典が揃っている感じですね。
改めて調べたら、この県道は、江戸時代の会津街道をなぞったのが分かりました。

当時の新発田藩と村上藩が参勤交代に利用した街道ですが、由緒のある道です。
なるほどと今になって思いましたが、途中で赤谷という地名の場所も通過しています。
  
  
運転の途中ですが、新発田を基点とする支線、赤谷線をとっさに思い出しました。
今は無き国鉄の単線だったのですが、終点に産業があるようにも思えないのです。

北海道なら、かつての石炭王国ですから石炭輸送に、多くの支線が存在しました。
そんな炭鉱の町々も、当時は人々が住んで賑わっており、スキー場もあったのです。
  
上砂川支線(かみすながわしせん)
リフト2本2キロのダ​ウンヒルはご立派だっ​た - 上砂川岳国際スキー場 (北海道)

歌志内線(うたしないせん)
こうなりゃ日本一人の住まない歌志内市を逆手にとってPR - かもい岳スキー場 (北海道)

富内線(とみうちせん)
サラブレッドの故郷で一滑り - 日高国際スキー場 (北海道・道央)

士幌線(しほろせん)
国内最上質のパウダースノー♪って大げさ過ぎないかい - 糠平温泉スキー場 (ぬか びら源泉郷スキー場) (北海道)
  
もっとも、北海道は開拓農民に交通の便宜を与える目的で、支線も発達します。
まあ、上記の③と④は炭鉱もありませんから、そんな目的だったのだろうと思います。

このほか、北海道には室蘭本線の志文駅を起点としていた万字線もありました。
このローカル線の小さな上志文駅周辺は農業が中心ですが、冬の特需があります。

なぜなら、萩の山市民スキー場があって、冬季に札幌からスキー列車が出ていました。
「上志文スキー号」と言いますが、自分も、スキー授業で乗った記憶があるからです。

一方、この赤谷線ですが、今回調べたら、かつて鉱山が稼動していたと分かりました。
この赤谷鉱山は、江戸時代に発見され、鉄鉱石や鉛鉱石の産出で栄えてきました。

そして、この輸送目的で、この支線が開かれたようで、やっぱり鉱山が目的なんですな。
というわけで、ニノックスのゲレンデを普通に書こうとしたのですが、たどり着くまでの行程が、結構、大きな記憶の穴になって目の前にふさがってしまい、今回、それを書き残せたことが、自分のスキー史なのだと思ったのでした。


おまけ:
廃線跡訪問記
赤谷線 (新潟県/新発田-東赤谷) その1 

廃線探索 赤谷線

風太郎のPな日々 (赤谷線)

新潟県新発田市赤谷鉱山の鏡(赤)鉄鉱

新発田市赤谷 1 赤谷鉱山の歴史


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