2016年9月20日火曜日

中学の同級生だった網谷君が浜頓別へ転校したのを思い出しつつ、ローカル線と白鳥について書いてみる - 国鉄天北線・クッチャロ湖(浜頓別町・北海道)

札幌近郊の馬追運河

昔、浜頓別町には、稚内に至る旧国鉄の天北線が通り抜けていました。
終着駅は、宗谷本線と同じく稚内駅ですが、音威子府駅から分岐するのです。

赤字ローカル線として、日本で最も長い路線を誇っていましたが、急行も走ります。
急行「宗谷」といって、札幌駅を昼前に出ると、終点まで七時間の旅になりました。

音威子府までは宗谷本線で、ここから内陸の小頓別、中頓別と順に停車します。
そして、浜頓別駅からオホーツクの海岸線を走り、鬼志別、南稚内と続きました。

道産子の自分も、機会があれば乗ってみたかったのですが、果たせませんでした。
道北には親戚も友人もいなくて、訪ねるチャンスもなかったのが本当のところです。

今回、念願かなって、このエリアを旅行しましたが、ここは既に廃線となっていました。
四半世紀以上も過ぎてしまった今となっては、逆に道路が発達、充実しております。

天北線時刻表(廃線一年前)はこちらから

道北は、穏やかな丘陵地帯が特長的で、そこに国道や道道が展開されています。
そのせいか、カーブも揺るやかだし、直線路が長く続き、自動車の運転こそ楽しい。

実際、冬の雪道だと、緩やかなカーブは、さほどスピードも落とさずに済みます。
自宅から出発できて、季節に左右されずに、自動車の移動が便利になりました。

こうして、車の移動が楽チンと分かれば、鉄道旅客の減少に拍車がかかってしまう。
図らずも、天北線も最後の日を迎えたわけで、それは、平成5年5月1日でした。

一方、過疎化で人口も急激に減少し、周辺は五千人が住む自治体がマシな方。
辺鄙なところに運賃収入に期待しても無理な話で、逆に渡り鳥の数が多いくらい。

ここ浜頓別のクッチャロ湖は、季節が巡るとコハクチョウやカモの飛来地に変貌します。
その数、ハクチョウが数千羽、カモが数万羽と、一時でも人口を圧倒してしまうのだ。

ただ、渡り鳥の中継地ゆえに、羽を休めに立ち寄ることから、数が一定しませんな。
一方、渡り鳥が飛来していない間は、ただの汚い色をした水の変哲のない湖です。

    
さて、冒頭の写真は、札幌近郊の馬追運河で、白鳥の飛来でも知られています。
十年くらい前ですか、四月に帰郷した際、偶然通りかかって、白鳥を見かけました。

車を停めて眺めていましたが、上さんもかわいらしいのか、熱心に撮影していました。
その一コマを乗せてみましたが、これもやはり白鳥がいなければ、ただの河川でしょ。

大体、渡り鳥の立ち寄る湖沼は、流れが緩やかでないと、羽を休めないはずです。
こういった場所の水質は、淀みやすいのが普通で、茶色っぽい色をしていています。

一方、季節はずれに、渡り鳥の越冬地として有名な伊豆沼を訪ねたこともあります。
ラムサール条約に指定されたとはいえ、水質は日本国内でも最悪レベルなんだとか。

お世辞にもきれいな水とは言いにくいし、それでもラムサール条約の指定なのです。
このクッチャロ湖だって条約の指定ですが、渡り鳥に水質を説教するのは野暮だな。

というわけで、このクッチャロ湖は、北オホーツク道立自然公園の区域内にあります。
隣接するベニヤ原生花園の見ごろとは、季節がまったく重ならずに、年二回の四月と十月に羽を休める中継地として渡り鳥が舞い降り、その泣き声でかの地ににぎわいが戻るのであれば、人だろうが鳥だろうが、それもまた楽しからずやと思うのでした。


おまけ:
ゆるきゃら、スワットンがシュールだぜ
街灯は、白鳥のステンドグラス付き
グーグルドライブはこちらから
大きなマップ付き

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