2017年1月4日水曜日

スキー索道の絶滅危惧種をたずねるにはここしかない - 爺ヶ岳スキー場(長野県)

トロイカ・グーグル画像検索結果

索道(さくどう)は、スキー場で見かけるリフト、ゴンドラ、ロープウェーの総称です。
空中を渡したロープに吊り下げた輸送機器を使って、乗客を運ぶ施設を意味します。

皆さん見慣れているのでお分かりでしょうが、言葉で説明すると、そうなります。
管轄の法律が鉄道事業法なのも、交通機関としてみなされているためでしょう。

もちろん、レールの代わりにロープを使うので、「索道事業」で区分されています。
引っ張りあげるロープですが、爺が岳のトロイカは、空中より地面を這っております。

つまり、空中を渡してあるという定義を満たさなくなり、索道から外れてしまいました。
じゃ、代わりに何なのといえば、これがビルの窓拭き用ゴンドラの仲間なんだとか。

ゴンドラ・グーグル画像検索結果

ブログの記事を読んで、ネットで調べたのですが、本当なのか分かりませんでした。
まあ、窓拭きゴンドラのワイヤーも壁面を這っていますので、同じ類には見えます。

一方、この運用は、労働安全衛生法の下にある安全規則を遵守せねばなりません。
索道は、運賃収入の性格を重視して、鉄道事業法に組み入れたようにも思えます。

他方、このトロイカは、そういった目的の運搬に該当しないのか、法律も違うみたい。
とにかく、スキー場の輸送施設としては、性格が極めて異なっている気がしました。

それで、このトロイカを見たのは、山田温泉とこの爺ヶ岳の二箇所に過ぎません。
速度もノンビリで、客が降りたら、毎回、乗車口までソリを戻さねばならないのです。

運転間隔も空いてしまうし、乗車人数だってせいぜい二三十人で限られてきます。
距離もせいぜい二三百メーターで、傾斜の緩い斜面でしか設置できないでしょう。

爺が岳ゲレンデマップ
クリックで拡大してご覧ください

こうなると、親子で楽しく乗り込み、プラスチックソリで降りる趣向には向いています。
要するに、完全なファミリー向けでして、スキー客は対象外なんだと思いました。

ところで、現在、スキー場はリフトも四本あるんですが、上級者コースがありません。
ほとんど初心者・初級者専用みたいで、これに既に説明したトロイカが加わります。

宿泊も、車で十分程度の大町温泉郷が控えていますから、まさにファミリー向け。
だから、ちびっ子はパパママと一緒に、雪に親しみ遊び回ってもらうことにしましょう。

さて、このスキー場は、標高2,670メーターの爺ヶ岳山麓にあるゲレンデです。
天気が良ければ、鹿島槍ヶ岳から五竜岳へ続いていく北アルプスの稜線が美しい。

ピラミダルな山容がすばらしいのですが、遭難しやすい高山には違いありません。
特に五月連休は遭難が発生して、最近も女性登山者の死亡事故が起きています。

それに冬季は厳しいので、山スキーは、雪崩れなど遭難に注意して出かけて下さい。
まあ、トロイカに乗って子供たちとゲレンデで遊んでいる限りは、大丈夫ですけど。

というわけで、この爺が岳スキー場は、思いっきりビギナー向けゲレンデなのです。
スキーで遊び疲れたら、温泉宿に泊まってゆっくり湯船に漬かるというパターンは、冬の観光レジャーとしては定番ですが、ここ爺ヶ岳もしっかりハマっているということなのでした。


おまけ:
リフト券(表・裏)
平成4年3月20日滑走


スキートロイカは一分過ぎから

大町市民浴場・入湯券

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