2017年6月27日火曜日

上空から眺めれば鳥瞰図、蛙のように低い視点から見上げたら蛙瞰図(あかんず)って言うんだってさ - 来島海峡大橋(今治市・愛媛県)

   
瀬戸内しまなみ海道が実にユニークなのは、自動車専用道路ではないことです。
尾道から今治に至りますが、原付バイクも自転車も歩行者も通行できるんだな。

つまり、島々に住む人々にとっての生活道路として大きな役割を果たしています。
本州と四国を結ぶため、島々が橋で連絡しあい、そんな地元密着の道路です。

他方、サイクリストも、この本州四国架橋を目指すので今治が聖地化しました。
出発点となっているのですが、理由は簡単で、新尾道大橋は自動車専用です。

自転車・歩行者道がないから、尾道から渡船で向島に渡る必要が出てきます。
続けて、改めてしまなみ海道に合流するのですが、最初からしまなみで行きたい。

こうして、サイクリスト達は、四国の今治から出発するのだと思ってしまいました。
実際の話、今治ではオムライスで有名なかねと食堂で、サイクリストに会いました。

やっぱりオムライスを注文してましたが、さすが食べログの影響力は計り知れない。
自分も食べましたが、昔風の懐かしいケチャップ味が、逆に素朴でおいしいのだ。

それと、常連さんの流儀は、先に代金を払ってから席に着いて料理を待ちます。
なるほど、お勘定を先にするのねと思いつつ、上さんは他人丼をほおばりました。

このどんぶりですが、初めて聞く料理なので、思わず店の人に聞いてしまいました。
説明は簡単で、卵に鶏肉だから親子丼で、卵に牛肉なら他人丼なのだそうです。

そういえば、そんな話はテレビのバラエティーで見たような気もするが、面白そうだ。
こうして、ついつい注文してしまって、二人とも完食してから、店を後にしました。

さて、後は次の目的地になる大崎上島まで、今治港からフェリーに乗るだけです。
つまり、船旅こそ、今回の旅行の核心であったのですが、他に理由もありました。

それは、しまなみ海道の橋を渡るより、船からくぐってやろうという不敵なアイデア。
島々を結ぶ橋の下にも大型船の行きかう水道があるわけで、その方が面白い。

   
こうして、一日二往復の船便に、わざわざ時間をやりくりして乗船いたしました。
出港したら、すぐに来島海峡大橋が迫って来ますが、その巨大さに圧倒されます。

それに、フェリーと併走する貨物船や、高速で追い抜くレジャーボートもあります。
往来の激しい水路だと感じながら、ちょいと今治の内湾を見ると大きな造船所。

クレーンが林立しており、やっぱり今治は工業都市だったと実感してしまいました。
と同時に、あれが今治造船のドックだと気づきましたが、既に見知っていたのです。

だって、金刀比羅宮へお参りした時に、奉納したどでかいプロペラを見てびっくり。
直径6メートル、重さが19・2トンもある真鍮(しんちゅう)製が、輝いております。

しかも、奉納された船絵馬には、同社の新造船もうやうやしく掲出されております。
航海安全・会社繁栄と書かれた通り、瀬戸内の海運とは切っても切れないのだ。

というわけで、瀬戸内海の借景を愛でる旅には、水上交通の旅が最高なのです。
一方、今治の陸上における滞在は、わずか三時間に過ぎず、てくてく歩いている時に見つけた二つの美術館が面白そうなのに、入館できる余裕すらもなかったりして、今度は改めて海事都市”今治”を訪ねてみようかとも思ったのでした。

おまけ:金比羅様の投稿は、こちらから


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