2017年9月12日火曜日

ひょうたん転じてカニと成すって、何だか、ことわざみたいだけど、どちらもおいしかったの太鼓判 - ひょうたんぱん(一炉庵)・花咲ガニ専門店(カニの庄屋)(根室市・北海道)

    
実は、根室駅前に行こうとしたのは、「ひょうたんぱん」のお菓子がお目当てでした。
菓子店「」さんが製造販売しており、名前の通り瓢箪の形をしているとか。

そもそも、前身の早川菓子店が、北方領土の多楽島にあった頃からの品です。
道東で長い歴史をもった菓子で、端谷のオランダせんべいに同じく懐かしの味。

どちらも日持ちの良い菓子なのは、流通事情の悪い当時だから重宝したのかな。
それで、駅前に着けば、カニ屋さんが二三軒並んでおり、そちらに目が行きます。

観光客を目当てにした営業って何となく分かりますが、JR根室駅は実にローカル。
だって、根室駅の一日当りの乗降客は、三百人にも満たないという少なさです。

でも、列車を使う人はほとんどが観光客なのかかもしれず、立地が良いのかもね。
それで、このカニの庄屋さんでは、中で買って食べられると言われて即決しました。

花咲ガニ、うまかったぜ

早速、カニ一杯千五百円の松竹梅の竹クラスにしましたが、食べがいはあります。
だって、納沙布岬で食べたカニの鉄砲汁の実の少なさに、リベンジしたかったから。

二三センチにハサミで切り落とした、殻付きのカニ足が四切れほどだと、情けない。
なので、折角来たのだから、食べつくしたいと言う気持ちが抑えられなくなりました。

だから、ひょうたんパンの店はすぐそばだと分かっていたので、先ずカニにロックオン。
それで、カニがどんとテーブルの上に置かれましたが、もう素手で食いまくりですわ。

一度付いたら取れにくい、カニの生臭いにおいなんかも構うもんかで、戦闘状態。
いやはや、花咲ガニのおいしいこと、おいしいいこと、かに味噌も濃縮パンチだぜ。

いやー、大満足大満足、それで、他のお客さんは、みな海外からの観光客です。
みんな、ビニール手袋も自前で準備万端、すでに戦闘モードは来る前からです。

中国人だと思いましたが、一組は広東からで、もう一組はどうも台湾かららしい。
一行の年配者から指示されて、若者が店番の年取ったおばちゃんを手伝います。

礼儀正しく、長幼の序を踏まえて行動する当り、大陸の中共とは思えませんな。
そして、会話が北京語でもないような気がしましたので、台湾からと思った次第。

納沙布岬にて

さて、上さんより先に食べつくすと、おばちゃんから一炉庵の場所を聞き出します。
そうしたら、目と鼻の先だと分かって、勘定役の上さんを残して、ひょうたんパンだ。

お店の人も、袋のパックがあると教えてくれて、二百八十円で買って戻りました。
そうしたら、おばちゃんが店先で待ち構えていて、”社長、なに買って来たのさ”って。

こういう時だけ、社長呼ばわりするなよ、何だかこそばゆいし、気恥ずかしいです。
それで、ほらと中身を見せたら、おばちゃんはつれなく見たことがないって言います。

しかも、年寄りが食うお菓子だろって、ずいぶんと地元民が薄情な言い草なんだ。
まあ、堅そうなお菓子だから、歯の抜けた年配者に無理なんだろうとは思うがね。

というわけで、ひょうたんぱんから転じまして、花咲ガニとの格闘戦を終えましたとさ。
ところで、このひょうたんパンには、小麦粉の生地にゴマが入っていて、黒砂糖が表面を覆っていまして、「ぱん」とは名ばかりの、ガリガリした固い食感ですが、その素朴な味わいには根強い人気がありますので、根室駅前に来たら、カニ&ひょうたんぱんをご賞味あれと、お勧めしたくなるのでありました。


おまけ:根室市観光協会のロゴマークは、花咲スペースインベーダーだよ!


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